【社会人必見】なぜ不正を働くのかを理解しコントールを学ぶ

しごと

不正を働くことを理解?

そんなの悪い人がやるんだから理解も何もないよ!

もちろん、そういう面もあるよね!

でも必ずしも悪い人だから不正を働くわけではないんだ。

近くに交番があれば赤信号は横断しないけど、誰もいなければ渡っちゃうとかないかな?

うっ・・・

実はたまに・・・いや、そんなことないよ!

うん。どんな時でも赤信号は止まれ!だよね!

でも心のどこかではそういう思いが働いちゃうよね!

こういう場面を想像して考えておくとコントロールができるかもしれないんだ!

不正のトライアングルとは?

不正のトライアングルという言葉を聞いたことはないでしょうか?
おそらく多くの方は聞きなれない言葉だと思います。

会社の中で様々なプロジェクトなどを横断的に管理監督したりする部署(内部監査室など)
の方は、会社内の人が不正を働かないようにするためにはどうすればよいかを考えているので
聞いたことがあるかと思います。

ただし、多くの方は性善説(会社に所属している人に悪い人なんていないという考え)に
基づいて仕事をしていることが多いの知らないかと思います。

「不正」行為は下に記載した図のとおり、

・動機
・機会
・正当化

の3つの要素が合わさったときに発生すると言われています。
これを「不正のトライアングル」と言います。

不正なんて自分には関係ないよ!
と思う方もいるかもしれませんが、この考え方を理解しておくと
一緒に働く部下などを上手くマネージメントすることにも役立つかと思います。
リモートワーク(在宅勤務)の時に生産性が高まらない!部下が仕事をしていないんじゃないか!
と悩んでいる人にも役に立つ内容になると思います。

動機

巨額の横領事件などをニュースで見たときに、経理担当などのお金を管理している人が
実は夜のお店などに頻繁に通っており、非常に羽振りをよく見せていて、働いている人に
気に入られるようにするためにお金をたくさん消費していた。
自身の給料だけでは足りていなかったため組織のお金に手を付けていた。
などが動機として挙げられます。

また、製造現場などでは良い品質を担保するために、品質をチェックするための工程が組み込まれていたが、チェックをしていると納期が間に合わないために、品質チェックの工程を省略していた。
なども発生発生しています。

お金に困っていた。
納期が間に合わない。

など何らかの理由があり不正を行ったという要因の一つが動機です。

不正を働いた人も「とくにお金に不自由していない」「納期も十分にある」
という状況であれば不正を行わなかったであろうと考えられます。

機会

最初のうさぎさんとたぬきさんの会話にもあったように
「警察官が近くに立っていた」
「親御さんがお子さんに赤信号は止まれだよ!と近くで教えているの見た」

といった状況の場合、皆さんは例え車がきていなくても赤信号を渡るでしょうか??

多くの人は渡らないと思います。

何故か。それは「誰かに見られている」からだと思います。

不正な行いも上記と同様であり、誰かに見られている、すぐに見つかる可能性が高い
見つかったら問題になる

ということであれば多くの人は不正な行いをするのを避けます。

自分ひとりでは横領できない(横領しようとすると少なくとももう一人協力者が必要)
製造工程をひとつ省略するにはその部署の協力が必要などの状況であれば
不正行為が実施しずらい状況です。

逆に言えば、一人でも不正な行いが可能であり見つかりにくい状況が
「機会」があるということになります。

正当化

この「正当化」は「動機」と非常に近しい関係にあるかと思います。
最初の動機のところで以下の動機を例にあげたと思います。

・お金に困っていた
・納期に間に合わない

この例でみていくと

【お金に困っていた】
→自分は経理の責任者なのに組織が自分に支払う給料が非常に安く、生活するだけで大変だ。こんなに責任のある仕事なんだからもっと遊べるくらい給料をもらってしかるべきだ。
だから組織のお金に少しくらい手をつけてもいいんじゃないか

【納期に間に合わない】
→自分は残業もして土日祝日も働いているのに納期に間に合わない。そもそも会社が利益をあげるために無理なノルマを課しており、絶対に間に合わない納期で仕事を受注していることが問題だ。上司もコンプライアンスを軽視した発言「間に合わないのはお前の責任だ!どうやろうと間に合わせるのがお前の仕事だろ!」をしている。こんな状況なのに自分だけ真面目にやるのは馬鹿らしい。少しくらい手を抜いてでも納期に間に合わせるほうが良いだろう。

上記のような考え方に至るのが正当化です。

実際のところはどうだったかこの例では分かりませんが、少なくとも不正な行いをした本人は
少なからず不満をもっており、組織自体に問題があるんだから自分も少しくらい逸れた行動をしてもよいだろうという考えに行き着いたケースです。

本人に対して正当な給料、正当な分量の仕事を与えていればこのような考えに至る可能性を
下げることができたと考えられます。

まとめ

  • 悪い人だけが不正を行うわけではない
  • 動機があるときに人は不正をおこなう
  • 機会「誰にもみられていないなど」があるときに人は不正をおこなう
  • 正当化「自分だけが悪いわけではない」など本人に何らかの正当性があるときに人は不正をおこなう
  • 上記3つの要素を「不正のトライアングル」と言い全て揃うと不正がおこりやすい
  • 不正が起こらないように3つ要素のコントロールをおこなう

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